東京タワーの剪定|東京を彩る季語

季節を伝える東京タワーのライトアップ

庭木刈つてみゆる東京タワーの灯 万太郎

東京タワーと俳句湯島天神の女坂の下の久保田万太郎亭の庭木を剪定したら東京タワーが見えたという俳句である。区内を歩いていると、点灯と同時に、昼中は気付かなかった東京タワーに目が移るということもよくある。ただ、2020年2月末よりスカイツリーの光量が増したので、やや押され気味ではある。

東京タワーのライトアップは、日没から零時まで。これまで白色系の夏バージョンと、暖色系の冬バージョンの2パターンだったものが、令和に入ってから毎月違う色で点灯している。この俳句の季節である初春の2月ならば紅梅色。因みに1月は黄金色、3月は桜、4月は新緑、5月は空色、6月は藤色、7月は海色、8月は山色、9月は秋草色、10月は茜色、11月は紅葉色、12月は常盤色と発表されている。東京タワーと俳句8月9月12月は、名前からはイメージしにくいが、何となく季語に対応するような配色である。スカイツリーの「和」のイメージのネーミングに対峙する。
東京に住んでいると、東京タワーの灯に安心感を覚える。夜遅くまで残業しても、「お互いにまだ頑張っているな」と言い合える仲である。スカイツリーに負けるな!

【写真上】六本木ヒルズからの東京タワーの眺め。六本木ヒルズのイルミネーションの向こうに輝く東京タワーは、ファンタジーの中の巨木みたいだ。

【写真下】芝大門の商店街からの東京タワー。夜になると飲食店が賑わい、東京らしい夜の街が現れる。


東京タワーと俳句春の東京季語夏の東京季語秋の東京季語冬の東京季語