コロナに立ち向かう宿

煮え立ちて|終わりの見えない戦い

コロナと潮干狩り入場禁止の潮干狩り場が賑わっているとのニュースを見ながら、浅蜊汁をすする。ツイッターを覗けば、柏木瓢楽氏の俳句が飛び込んでくる。

浅蜊汁煮立ち言いたき口開く


終わりの見えない戦いに、誰もが同じ思いでいるのだろう。叫びたいことは山ほどあるが、どこにぶつけていいのか分からない。
旅好きとしては、お気に入りの旅館が気になるが、状況は思わしくないようだ。かと言って、いま宿泊したなら、コロナ陽性反応が出た場合に、多方面に多大な迷惑をかけてしまう。
ただ、一部のホテルでは、感染者を受け入れ始めたと聞く。これは逆転の発想だ。感染者と分かって受け入れたなら、防御策は強化されるし、消毒作業は必須となる。感染しているかもしれない一般客を普段通りに回転させることを思うなら、そのようなホテルこそ信頼できると言えるだろう。
とは言っても、従業員の命を確実な形で危険にさらすこと。なかなかに踏み切れない現状もあろう。(泰)


コロナと俳句と潮干狩り季語(春の海)|末成歳時記
「春の海ひねもすのたりのたりかな」はよく知られた句。今年は、そんなのんびりした時間をも与えてくれない。初春の海に浮かんでいたクルーズ船は何処へ。

コロナと俳句と潮干狩り句碑探訪|まりを投げたき
上野公園に正岡子規の句碑がある。「春風やまりを投げたき草の原」。春風の中で、子供のように思いっきり走り回ってみたいが、今年は花見にも行けなんだ。

コロナと俳句と潮干狩り野村朱鱗洞|俳人のシニザマ
100年前のパンデミックに斃れた早世の天才。殉教者のような透明な句の数々は、同志である山頭火の心にも火をつけた。

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