ハリントンジャケットの代名詞 バラクータ

バラクータのスイングトップ現在のジャンパーの原型となったジャケットが、今でも世界中で人気を集めている。それが、バラクータのG9ジャケット。

1937年にイギリスで生まれたそのジャケットは、1964年から始まったアメリカのテレビ番組ペイトンプレイス物語で「ロドニー・ハリントン」が着用したことから、ハリントン・ジャケットと呼ばれる。以降、1960年代のアイビールック、モッズファッションを支えたりなどしながら現在に至る。
今では、他社からも同じモデルのジャンパーが多数販売されているが、やはり、ハリントンジャケットと言えばバラクータのG9である。

その来歴も素晴らしい。「闇に響く声」ではエルヴィス・プレスリーが、「クィーンメリー号の襲撃」ではフランク・シナトラ、「華麗なる賭け」では、スティーブ・マックイーンが着用している。その他、ジェームズ・ボンド用に提供されたり、ヨーロッパツアーでデビッド・ボウイが着用したりと、その活躍の場は枚挙に暇がない。

▶ バラクータのハリントンジャケット G9

バラクータのハリントンジャケット「G9」とは

バラクータのハリントンジャケットG9ゴルフジャケット・スイングトップとしての機能を有していることから、スイングトップという言葉が生まれた日本では、スイングトップの代名詞ととらえる向きもあるバラクータのハリントンジャケット。古くからのモデルは ClassicG9 と呼ばれ、圧倒的な人気を誇る。だが、その ClassicG9 も、時代とともに必要な機能をアップしながら、陰の部分では進化し続けている。

そのディテールを見ると、快適な動作を生み出すリブ編みが、袖と裾の部分に入っている。さらに腕を動かしやすい構造のラグランスリーブ。背中にはアンブレラヨークが入る。襟は、フィールドでの環境変化に対応する立襟(ドッグイヤーカラー)を採用。
このような機能性を、タータンチェックの裏打ちなどのファッショナブルなデザインで包み込み、素材は、時代に応じてより良いものへと切り替えられていく。時代を経ても新鮮さが失われず、世界的な人気の高さを誇るバラクータのハリントンジャケットには、「着心地」という、身を包んでこその驚きも待っている。

▶ バラクータのハリントンジャケット ClassicG9

ハリントンジャケットを生んだバラクータとは

バラクータのハリントンジャケットG91937年にジョン・ミラー兄弟によって、イギリスのマンチェスターに生まれたブランド。1950年には、アメリカやカナダに輸出が始まり、1954年にエルヴィス・プレスリーがG9を着用すると、人気がうなぎ登りに高まっていった。1970年には、アーノルド・パーマーがゴルフジャケットでバラクータと提携。コラボ商品の中には、G9もあった。

バラクータG9ジャケット散見

● エルヴィス・プレスリー「闇に響く声」
● フランク・シナトラ「クィーンメリー号の襲撃」
● スティーブ・マックイーン「華麗なる賭け」
● 高倉健「あなたへ」

バラクータG9ジャケットの着こなし方

● このハリントンジャケットをファッショナブルに着こなす時、ベンシャーマンのシャツとの相性が語られる。ベンシャーマンのシャツとの相性が非常にいいと言われる。

▶ ベンシャーマンのシャツ

バラクータG9ジャケット エピソード

● 最後の主演作品となった映画「あなたへ」で、81歳という年齢ながらバラクータのG9ジャケットをファッショナブルに着こなした高倉健は、映画だけでなく私生活でもこのハリントンジャケットを愛用し、数着のストックがあったという。

● ライバルと言われるジャケットが、アメリカのマックレガー社のドリズラー。1940年代に登場したスポーツジャケットの商品名で、こちらもゴルフ用ジャケットの代名詞のようになっている。drizzle は「小雨」という意味で、風雨時の羽織を意味する。シャツ襟であるところが、ハリントンジャケットとは異なる。

▶ マックレガーのドリズラー

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