バーバリーと言えば何を置いてもトレンチコート

バーバリーのトレンチコート1914年に第一次世界大戦が勃発すると、塹壕(トレンチ)での戦闘に合わせて、英国軍御用達のデザイナーともなっていたバーバリーが生み出したのがトレンチコート。それ以前に商品化されていた、ひもでロックするタイプのボタンのない「タイロッケンコート」をベースにして、戦闘に必要な機能性を散りばめてある。



防水の役割を果たすストームフラップ、防寒のための襟立てを考慮したステッチやカフ・ストラップ、水筒などを吊るすためのD字型リング、双眼鏡などのストラップが落ちないようにするためのエポーレットなどなど。そして、コートをめくれば、印象的なバーバリー・チェック。

▶ バーバリーのトレンチコート

バーバリーの歴史

バーバリーのトレンチコートバーバリーの生みの親トーマス・バーバリーは、下積みの後、1856年にイギリス・ハンプシャー州ベイジングストークに創業。ギャバジンという耐久性・防水性に優れた新素材開発と特許取得に成功し、1881年に発売されたレインコートをヒットさせた。1891年にはロンドンに進出し、1901年には、公募により甲冑の騎士マークをレーベルデザインとして使用し始めた。バーバリーのトレンチコート
英国軍御用達のデザイナーとなってからは、タイロッケンコートを開発し、トレンチコートへと改良させた。トレンチとは塹壕のことで、過酷な使用を考慮して開発されたこの軍用コートは、第1次世界大戦中に50万着以上着用され、市民にも広がりファッションアイテムとしての認識も高まった。さらに探検家などにも愛用され名声を高め、バーバリーと言えば何を置いてもトレンチコートとのイメージが確立されていった。
なお、1924年にはコートの裏地を「バーバリー・チェック」として宣伝し、ハウスチェックとして世界中に認知されている。

バーバリーのライバル・アクアスキュータム

アクアスキュータムのトレンチコート「防水」を意味するブランド名を持つ、イギリスのアクアスキュータムは、もうひとつのトレンチコートの雄。「キングスゲート」の名を持つトレンチコートは、防水ウールを採用して、こちらも第1次世界大戦中にその原型を完成させていたと言われている。

▶ アクアスキュータムのトレンチコート

トレンチコートの流行

バーバリーのトレンチコート定番アイテムであるバーバリーのトレンチジャケットは、多くの映画の中でも活躍し、ハードボイルドな印象を含みながら、冬のファッションアイテムとして定着している。現在では、多くのブランドからトレンチコートが発売され、世界各地の軍隊や警察にもそのデザインは採用されており、ややフォーマルな印象も。そのため、かつての日本ではビジネスシーンで活躍することが多かったが、現在ではジーンズと合わせたりなどして、カジュアルな着こなしも流行りである。


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